lanケーブルは通信速度だけではなく、ノイズ対策の面からの選択も必要です。動画や音楽を楽しみたいのに画像が乱れたり雑音が入っては困ります。使用環境に適したケーブルを選ぶと、他のケーブルからの干渉を受けることなく楽しめます。一般的に家庭で使われるのはUTPケーブルです。
通常単にlanケーブルと呼ばれ、2対の電線を1組とし、4組で構成されています。電線をねじることによって内部で発生するノイズを抑えます。特別な処理をしなくても十分高性能の通信を可能にしています。ルーターやハブなど接続する機器の多い住宅には最も適したケーブルです。
施工時やコネクタ接続時にねじりを解いたりすると、通信の切断や内部ノイズが発生したりということがあります。工場や研究所などネットワークが混線してノイズの発生しやすい環境のlanケーブルとしてSTPケーブルが適しています。ねじった電線をシールドで保護し、外部からの干渉に強い構造になっています。シールドが信号ロスを最小限に抑えますので、雑音の発生も少なくなります。
2重シールドケーブルは1組ずつシールドで覆い、全体をさらにシールドで覆ったケ－ブルです。STPケーブルよりもさらに雑音の発生を抑える効果が高く、一定速度以上の通信速度で内部に発生することのあるエイリアンクロストークノイズを防ぐ効果があるといわれます。より高速で安定した通信が必要というこだわりのある方に適しています。